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【知らずに使うと法律違反!?】結婚式で流す音楽の著作権料について徹底解説

新婦
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結婚式で流す音楽の著作権料がややこしくて困っている。ネットで調べてもイマイチ理解できないから、もっとわかりやすく教えて。

こういった疑問にお答えします。

 

この記事の信頼性

この記事を書く私は、ブライダル業界歴6年。新規接客から打ち合わせ、営業を経験しており、トータルで400組の新郎新婦をサポートしました。 また、大手エージェントへの繋がりもあり、ブライダル業界の動向を日々調査しています。

 

音楽の著作権はかなり厳しいです。

なのに、結婚式で流す音楽の著作権料はややこしいため、無視して使う人も多い。ただ、著作権を無視すると法律違反になり罰せられる可能性があります。

しかし、ネットで調べても、長い文章でわかりにくい解説をしていることが多いので困りますよね。調べ方もよくわからないという人もいるでしょう。

著作権料の結論は、「会場内で流すBGMは原盤のCDを購入する」「映像に入れる場合は申請して著作権料を収める」です。

この記事では、誰でも理解できるように簡単に著作権料についてまとめています。

もしあなたが音楽の著作権について知りたい場合は、この記事を読めば解決しますので、ぜひ最後までご覧ください。(3分程度で読み終わりますよ。)

 

結婚式で流す音楽の著作権料についてわかりやすく解説

結婚式で流す音楽は、どの音楽にどれくらいの費用がかかるのかって分かりにくいですよね。

著作権のことは難しいから、手っ取り早く著作権料だけ教えてほしいという新郎新婦はここの見出しだけでも大丈夫です。

結論は、下記の2点を押さえておけばOK。

  • 会場内で流すBGMは、原盤のCDを購入して式場に預ける。費用は原盤のCD代だけ。
  • DVD(映像)に音楽を入れる場合は、1曲につき¥3,000-からの著作権料を収めればOK。ただし、リストにある音楽のみ。

以上ですね。申請と言っても式場や映像制作会社が行うので、新郎新婦が行う必要はありません。

著作権で新郎新婦が行う必要があることは、

  • 式場に会場内で流したいBGMがない場合は「原盤のCDを購入する」
  • 映像に音楽を入れる場合は申請料を支払う。

この2点のみで、あとは深く考えなくてOKです。

絶対にしてはいけない行為は、

  • 好きな音楽をCDに焼いて会場内で流す
  • ダウンロードした音楽を会場内で流す
  • 著作権申請を行わないで、DVD(映像)に音楽を入れる

などです。これらは著作権法違反になり、罰せられるとかなり重たい罪になるので気をつけましょう。

知らなかったでは済まされない世界です。

もっと著作権について知りたい人は、ぜひ下記も読み進めてください。

というより、興味がなくても「知っているのと知らないとでは大きな違い」なので、この機会に一緒に勉強しましょう。

 

音楽の著作権についてわかりやすく解説

著作権ってかなりややこしいですよね。そもそも著作権を侵害するとどうなるのか。

10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金が法律で定められています。

かなり厳しい法律ですね。バレなければ大丈夫と思っている人も多いと思いますが、犯罪であり現に裁判沙汰になっているケースもあります。

結婚式で捕まるとか縁起でもないので、ここで詳しく解説していきます。

基本は、式場で教えられることですが、小さいところだと著作権を守っていない式場もあります。自分を守る意味合いでも知っておいて損はありません。

 

著作権の基本

音楽の著作権にはさまざまな種類があります。

  • 著作権:作詞作曲をした人が持つ権利
  • 著作隣接権:歌手や演奏者、レコード会社が持つ権利
  • 演奏権:結婚式で好きな音楽を流す演奏する権利
  • 複製権:著作物を作成した人に与えられた著作物をコピーする権利

この中で結婚式では、「演奏権」と「複製権」を抑えておけば問題なしです。

結婚式で好きな音楽を流す演奏権

商用利用とみなされる場合は、音楽を流すだけでも許可が必要です。

新婦
新婦
結婚式の音楽って私的利用に含まれないのですか?

このような声もあると思いますので解説します。

結論、結婚式で流す音楽は商用利用になります。

個人や家族で音楽を楽しむのが私的利用ならば、結婚式のように大人数の場合は商用利用と認識されるからです。

結婚式のサービスの中に、「音楽の打ち合わせ」「オペレーター(音楽を操作する人)」というものがあります。そこから営利目的での使用と判断されるのです。

音楽を商用利用する際は、著作権者と著作隣接権者に許可を取らなければなりません。しかし、著名人に直接許可を貰うなんて難しい。

そこで登場するのが、「JASRACをはじめとする著作権管理事業者」です。ここを通せば、音楽の使用許可は簡単に取れるというわけです。

演奏権をもっと噛み砕いたて解説すると、市販されているCDを式場に渡して音楽を流すという行為ですが、

式場側が著作権管理事業者(JASRCなど)と契約していれば何ら問題はありません。

新郎新婦が確認することは、式場側が著作権管理事業者(JASRCなど)と契約を結んでいるかどうかです。契約していれば、CDを自由に流してOK。

ちなみに、余興や演出など式場でバンド演奏する場合も著作権管理事業者(JASRCなど)と契約をしていれば演奏して問題ありません。

 

CDやDVDに複製する複製権

式場が著作権管理事業者(JASRCなど)と契約を結んでいる場合でも、手続きが必要になるのは複製行為を行うケースです。

例えば、好きな音楽を1枚のCDにまとめたり、CD以外の音楽アプリでプレイリストを作ったりするなど、データを複製すること全てが複製利用とみなされます。

これは、私的利用であれば問題ないのですが、結婚式だと著作権法違反になってしまいます。

新婦
新婦
式場が著作権管理事業者(JASRCなど)と契約をしていたら音楽を流しても大丈夫じゃないの?

このような疑問が出ると思いますので解説していきます。

演奏利用の場合は、著作権者に許可をもらえば大丈夫です。

しかし、複製利用の場合は著作隣接権も関わってきます。ちなみに、著作権管理事業者(JASRCなど)は、著作隣接権の管理は行っていません。

複製権の手続きが必要なケースとして考えられるのが、

  • オープニング映像、プロフィール映像、エンドロール映像などにBGMとして市販の音楽を収録する場合
  • 記録ビデオで当日の様子を撮影する場合

これらは、映像費用にプラス著作権料が必要になります。

サビの部分だけ使用したいからと編集する行為は、著作者人格権と演奏家の人格権の侵害になるので直接許可を得ることが必要です。

新婦
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これって全部自分で用意するの?

このように不安になりますよね。結論、そんな必要はありません。

複製利用の許諾を代行して取ってくれるISUM(アイサム)という社団法人があります。

ここも個人で頼めるわけではないのですが、加盟している式場やブライダルの映像制作会社であれば利用できます。

なので、複製利用したい場合は、

個人→式場→ISUM→JASRAC、レコード会社

という流れになります。

基本的に、新郎新婦が著作権管理事業者(JASRCなど)やISUMに申請を行う必要はありません。著作権管理事業者(JASRCなど)やISUMと契約のある式場や映像制作会社などの“ブライダル事業者のみ”申請が可能となっています。

 

ここまでを簡単にまとめると、

  • CDをそのまま流す演奏利用は、著作権管理事業者(JASRCなど)と契約している式場であれば問題なし
  • CDをコピーしたり映像と音楽を同じディスク(DVDなど)に収録する複製利用は、ISUMに加盟している式場か映像制作会社に依頼すれば問題なし。ただし、別途著作権料が必要になります。

ちなみに、著作権フリー(創作した本人が著作権を放棄している、または捜索した本人の没後50年が経過している作品)の楽曲であれば、申請や利用料は不要です。

 

新郎新婦が実際にやること


ここでは、新郎新婦が実際にやることをまとめています。

上記の内容がイマイチ理解できなくても、ここを読んで理解すれば、あなたたちが何をしないといけないのかがわかります。

著作権は非常にややこしい法律ですが、あなたちがやることは大きわけて3つです。著作権者や演奏家の権利を守るためにも、あと少し頑張りましょう。

 

①結婚式で音楽を流すために原盤のCDを用意する

好きな音楽を1枚のCDに焼いて流す行為は立派な著作権法違反です。

式場によっては、式場がISUM申請を行い1枚のCDにまとめてくれる場合もあるみたいですが、申請料が高額になるのでCDを購入するほうが安くなります。

1番ベストなのは、“原盤のCDを購入して、どれをどの順番で流してほしいか”を式場に伝えることです。

CD代がかかったり、枚数が多いと式場に持っていくのも大変ですが、著作権を守るために必要なことですね。

原盤のCDは、中古品でもOKとしている式場もあります。ネットの情報でも中古品は賛否が分かれているのでグレーゾーンといったところでしょう。堅実なのは、新品の原盤のCDです。

 

②映像にBGMとして市販の音楽を収録する場合

  • オープニング映像
  • プロフィール映像
  • エンドロール映像

など、映像の中に音楽を入れる場合はISUM申請が必要になります。

式場に制作を依頼した場合は、式場もしくは映像制作会社がISUMに申請を行います。

新郎新婦が行うことは申請料の支払いのみとなりますので、金額を確認しておきましょう。だいたい、1曲¥3,000-からが多いですね。

 

③記録ビデオで当日の様子を撮影する場合

これは、会場で流れる音楽が収録されてしまいますので複製行為となります。

基本は、式場もしくは映像制作会社がISUMに申請を行います。

この場合も上記同様に、新郎新婦が行うことは申請料の支払いのみとなりますので、金額を確認しておきましょう。

ただし、

  • 音楽が多いと莫大なお金がかかる
  • ISUMの楽曲データベースに登録されている音楽しか申請できない

というマイナス面があります。

特に、ISUMの楽曲データベースに登録されていない音楽は複製権の許可が得られていないので、申請をすることができません。

記録ビデオに関しては、フリーの音楽素材で編集することがほとんどです。

新郎新婦の親族や友人が撮影を行い、プライベートで楽しむ場合は私的利用にあたり、申請も不要です。

 

ISUMに登録がない音楽を使いたい場合

ISUMに登録がない音楽を使用したい場合は、“楽曲リクエスト”という方法があります。

登録のない音楽をISUMにリクエストをして、ISMUから権利者に確認してもらう方法です。

しかし、使用可能となったとして登録までに最低1ヶ月は掛かることや、1曲3万円〜と高額になることもあります。

なので、ISUMに登録のない曲であれば、複製利用を諦めるということも必要になります。

 

映像を自作した場合

オープニング映像やプロフィール映像、余興映像を自作した場合の音楽はどうすればいいのか。

方法は2つあります。

  1. 映像を作成した人が、レコード会社などへ著作隣接権の複製権利用手続きを行い、著作権管理事業者(JASRCなど)に対して著作権の複製権の申請を行う。
  2. 無音(声のみ)の映像に合わせてCDを同時再生する方法。この場合は、複製利用をしていないのでCDの演奏利用のみとなり、式場が著作権管理事業者(JASRCなど)と契約を結んでいれば申請をする必要はありません。

①は現実的ではなく、申請を行う人もほとんどいません。多くの人は②で対応することがほとんどですね。

式場によっては、「DVDを預かるだけ」と濁すところも多いです。

つまり、DVDに音楽を入れても式場側は知らなかったということで、著作権法違反で訴えられても責任は取らないということですね。

自作する場合の責任は、自作した人にあることも忘れないようにしておきましょう。

結婚式で、著作権法違反で訴えられた人は少なからずいます。確率としてはかなり低いですが、厳しい法律があるのでしっかり守ることをオススメします。

 

著作権は守りましょう

ここまでわかりやすく解説したつもりですが小難しい話もあるため、「著作権なんてめんどくさいから守らなくていいや」となるかもです。

確かに訴えられる可能性はかなり低いですが、法律違反に変わりはありません。

著作権者や演奏者を守るためにある法律なのでややこしくて厳しいと思いますが、守りながら結婚式を楽しみましょう。

基本的には、式場や映像制作会社から指示があるので、その通り進めれば問題ありません。

ただ、映像に音楽を入れる場合は著作権料がかかります。

著作権料は、式場や映像制作会社の利益でもなければ売上にも繋がらないので、割引交渉や文句を言わずに受け入れてあげましょうね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからも、良質な情報発信をします。それでは、次回の記事を楽しみにお待ちください。