こういった悩みにお答えします。
監修者:しょうた
この記事を書く私は、ブライダル業界歴6年。大阪の大手外資系ホテルで新規接客から打ち合わせ、営業を経験しており、トータルで400組の新郎新婦をサポートしました。 また、大阪のホテルのウェディングプランナーとも接点があり、数多くのホテルを視察、参列したことがあります。
これからは、挙式のみの結婚式スタイルが増えていきます。
挙式のみは、通常の披露宴と金額も演出も大きく異なります。
なので、挙式のみの結婚式について知らないと、「式場の言うとおりにしたら、見学の見積もりより費用が爆上がりした」「やりたいことができなかった」など、後悔することもあるのです。
そうならないためにも、
- 挙式のみってどんな結婚式?
- 挙式のみの結婚式にかかる費用はどのくらい?
- 挙式のスタイルはどんなものがあるの?
- 挙式のみの結婚式はどんな演出ができるの?
- 挙式のみの結婚式に必要なもの、不要なものは?
- 会食があるほうがいいの?
- どこまで呼べばいい?
などの疑問を解消すれば、後悔することはありません。
今あなたが、【挙式のみ】の結婚式を検討しているのなら、このまま記事を読み進めてください。
疑問点をすべて解消できるように、わかりやすく解説しています。
(3分程度で読み終わりますよ。)
挙式のみの結婚式ってなに?
挙式のみの結婚式とは、披露宴や会食を行わず、キリスト式や人前式・神前式のみを行う結婚式のことを言います。
新郎新婦のみで挙げることもあれば、両親や親族・親しい友人のみ招待するなど、披露宴と比べて比較的少人数で行われることが多いです。
特に今は、コロナウイルスの影響で注目を浴びている結婚式スタイルですね。
ただ、挙式のみの結婚式ができない式場もあるので注意が必要です。
以前と比べて、挙式のみの結婚式の需要が伸びているので、挙式のみでも対応してくれる式場は増えています。
しかし、式場としては、披露宴のほうが利益が見込めるため、挙式のみに対応しているといっても「平日」や、「土日の早朝or夜の時間ならばOK」など、条件が付くケースも見られます。
それはさておき、挙式のみのメリットは下記のとおり。
- 準備がかなり楽
- 安く手軽に挙げられる
- 打ち合わせも挙式本番の当日も時間がかからない
などの理由から、挙式のみの結婚式を検討する新郎新婦も多くなりました。
挙式のみであれば、
- 式場
- 挙式スタイル
- 衣装
- アクセサリー
- ヘアメイク
- ブーケ
- チャペル装花
- 進行曲
などを決めれば、打ち合わせはほぼ完了。
挙式スタイルも、キリスト式や人前式・神前式の中からひとつ決めますが、ほぼ進行は決まっているので考える必要もありません。
人前式であれば、進行に多少のアレンジを加えることができます。
他にも、「もともと、結婚式に憧れがない」「新郎新婦のどちらかが2度目の結婚式」という新郎新婦にも選ばれています。
挙式のみの結婚式にかかる費用
式場にもよりますが、現実的な金額は下記のとおり。
- レストランやゲストハウスなら10万円前後
- ホテルなら20万円前後
- 海外挙式なら30万円前後
衣装や装花のグレードによっては、上記の金額より安く挙げることもできます。
一般的な披露宴にかかる費用は、平均60名で330万円。自己負担金は150万円前後になるので、挙式のみの結婚式にするだけで大幅に費用を抑えることができます。
結婚式は、おふたりの両親も楽しみにしているはずです。金銭的な理由で結婚式を諦めるのはもったいないので、挙式のみも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
挙式のみの結婚式の内訳
挙式のみの結婚式は、通常の披露宴と比べると安くなります。
しかし、費用が安いという理由だけで成約するのはNGです。
内容が不十分で、結局アイテムをグレードアップして費用が上がってしまったケースも多くあるからです。
きちんと内訳を見て、「何が入っているのか」、「どこまでのグレードなのか」を確認しておきましょう。
基本的な内訳は下記のとおり。
- 挙式料
- ブーケ
- チャペル装花
- フラワーシャワー
- 衣装
- ヘアメイク
- 着付け料
- 介添料
- フォーマル写真
- アルバム
- ビデオ撮影
- 招待状
- プチギフト
きちんと、どのグレードが入っているのかも確認しておくと、後から費用がグッと上がることも少ないです。
アルバムやビデオ撮影・招待状・プチギフトは不要という新郎新婦もいますね。
神前式であれば、ブーケやチャペル装花・フラワーシャワーは不要なので、おふたりが希望するアイテムを見積もりに入れてもらいましょう。
小さな結婚式に相談してみる
もし、あなたたちで式場を探すのが不安であれば、式場紹介所に相談するのもありです。
その中でも、小さな結婚式を個人的にオススメします。
理由は、挙式のみや会食に強いからです。
「本来なら挙式のみはNGだけど、小さな結婚式の紹介ならOK」としている式場と数多く提携しています。
他の式場紹介所は、挙式のみに対応している式場と提携が少ないです。
なぜかというと、式場は新郎新婦を紹介して成約してもらうと、式場紹介所に手数料を支払います。その手数料は、基本的に料飲の10%前後です。
挙式のみは、食べ物も飲み物も発生しませんし、単価も安いため売り上げになりません。
なので、小さな結婚式以外の式場紹介所は、挙式のみに対応している式場と提携が少ないのです。
もちろん、直接式場に行けば挙式のみのプランもありますよ。
その点、小さな結婚式は、式場のチャペルを貸してもらうだけで、打ち合わせも当日のサポートも自社で行います。
式場に支払うのは、チャペルや会場使用料のみ。式場としては、何もしなくてもお金が入る仕組みですね。
なので、費用も安くでき、提携先の式場も多いのです。
下記は、小さな結婚式について詳しくまとめた記事です。
合わせてご覧ください。

挙式のみの結婚式の種類
挙式のみの結婚式の種類は、下記のとおり大きく分けて4つあります。
- キリスト式
- 人前式
- 神前式
- 海外式
順番に解説します。
キリスト式
1番イメージがつきやすいのはキリスト式だと思います。カトリックとプロテスタントがあり、日本ではプロテスタントが主流です。
司式者である牧師(カトリックでは神父)の祝福を受けながら、チャペルで神に愛を誓う挙式スタイルです。
新婦はウェディングドレスを、新郎はタキシードを着ます。
母親によるベールダウンや、父親と新婦がバージンロードを一緒に歩くシーンが思い浮かびますね。
現在では、結婚式全体の6割をキリスト式が占めています。
人前式
宗教に関係なく、親族や友人などの参列者に証人になってもらう挙式スタイルです。
また、人前式は、挙式をする場所にも決まりがありません。
式場のチャペルや披露宴会場はもちろん、ガーデンやおふたりの思い出の地でも挙げることが可能です。
衣装も、洋装から和装まで幅広く選べます。
進行も変えることができ、自由度の高い結婚式ができます。
神前式
神道にもとづき、家と家を結びつけるのが結婚式であるという考えの挙式スタイルです。
神職と巫女が両家の縁結びをする、日本らしい厳かな結婚式になります。
新婦は白無垢を、新郎は紋付を着用。
「三三九度の盃」や「玉串礼拝」などの儀式を行い、神に結婚の報告をします。
神前式は、神殿が併設されているホテルや式場、もしくは神社で挙げることができます。
海外式
海外式は、ハワイやグアム・ヨーロッパ・アジアンリゾートなどで結婚式をする挙式スタイルです。
挙式料と海外渡航費がかかるため費用は高くなりますが、誰もが憧れる挙式スタイルではないでしょうか。
ハネムーンを合わせることができるので、おふたりだけの挙式にオススメです。
親孝行として、両親も呼んで結婚式をして、そのあとに観光を楽しむ新郎新婦もいます。
以上ですね。
おふたりだけの挙式の場合は、ハネムーンも兼ねて海外式を選ぶ新郎新婦も多いです。
挙式のみでも、一生の思い出に残ります。
後悔のないように、どのスタイルにするかおふたりで話し合って決めてくださいね。
挙式のみの結婚式の演出
「演出は披露宴しかできない!」と思っていませんか?
挙式のみの結婚式でも、演出はたくさんあります。
主な演出は下記のとおりです。
(親族や友人を含めたときの演出がほとんどです。)
- ファーストミート(新郎新婦ver)
- ファーストミート(両親ver)
- ベールダウン
- アイルランナー
- ダーズンローズセレモニー
- リングボーイ・リングガール
- フラワーボーイ・フラワーガール
- トレーンボーイ・ドレーンガール
- リングリレー
- エンゲージカバーセレモニー
- サンドセレモニー
- 植樹の儀
- サンドキス
- フラワーシャワー
- バブルシャワー
- バルーンリリース
- リボンワンズ
- ブーケトス・ブーケプルズ
- お菓子トス
など、意外と数多くあります。
下記は、結婚式の演出について詳しくまとめた記事です。
合わせてご覧ください。
【保存版79選】ウェディングプランナーがオススメする結婚式の人気演出
会食(食事会)は必要?
プランナー視点から言えば、親族や親しい友人も呼ぶのであれば、会食も合わせて行うことをオススメします。
なぜなら、挙式は20分前後でおひらきです。その時間のためにゲストは、衣装やヘアメイクを用意しています。
せっかく時間をかけてきていただくのだから、おもてなしとして会食も検討してみてはいかがでしょうか。
ただ、金銭的な事情やその他の事情で、挙式のみにせざる得ない新郎新婦もいます。
なので、きちんとおふたりや両親とで話し合いましょう。
挙式のみでも親族や友人を呼ぶのなら、招待状で「挙式のみであること」「祝儀は不要なこと」を書いておくといいですね。
それに、会食といっても、豪華なコース料理じゃなく居酒屋やカジュアルレストランで2次会みたいにするパターンもあります。
私からの回答としては、
- おふたりだけであれば挙式のみでもOK
- 親族も呼ぶなら、挙式のみか会食もするか検討する
- 親しい友人を呼ぶなら会食を前向きに検討する
明確な答えを出すことができませんでしたが、結婚式はおふたりや両親と相談して決めるものです。
ただ、挙式のみであっても非常識ではありません。
現に、コロナウイルスの期間は挙式のみが多かったですし、これからもどんどん挙式のみの結婚式は増えていきます。
何がやりたいのか、明確にしてから決めていきましょう。
下記は、会食について詳しくまとめた記事です。
合わせてご覧ください。
【少人数の結婚式】知らないと損をする!今後増える会食スタイルとは?
どこまで招待すればいい?
海外の挙式のみであれば、新郎新婦のみor新郎新婦と両親が多いです。
国内の挙式のみであれば、ほとんどの新郎新婦が、両親や兄弟・祖父母を招待しています。だいたい10名前後が8割を占めますね。
「親に晴れ姿を見せたい」、「親孝行のため」といった理由で挙式をするので、家族のみを招待する新郎新婦が多いです。
もちろん、「親しい友人にもきてもらいたい」ということであれば、招待してOKです。
その場合は、軽く食事会も取り入れるといいですね。
フォトウェディングの場合は、おふたりのみが多いです。
ご祝儀は辞退する
挙式のみの結婚式の場合、ご祝儀を辞退するのが一般的です。
披露宴の場合は、ご祝儀をいただく代わりに料理や飲み物・引出物などで半分をお返しします。
しかし、挙式のみの場合はそういったお返しができないため、ご祝儀を辞退することが多いのです。
なので、招待状でご祝儀は不要なことを明記しておきましょう。
(次に詳しく解説します。)
ただ、ご祝儀は不要と明記していても用意していただいた場合は、ありがたく受け取らせていただき、後日「内祝い」として引出物をお贈りします。
「内祝い」の本来の意味
内祝いは本来、「身内のお祝い」という意味です。自分の家でおめでたいことがあったときに、親戚や近所の人などお世話になった人に贈り物をして、その喜びを分かち合うというもの。
「わが家でいいことがあったので、その幸せをお祝いの品という形でおすそ分けします。ぜひ一緒に喜んでもらえたらうれしいです!」ということです。そのため、お祝いをいただいた、いただいていないに関わらず、品を贈ったり宴席に招待したりするのが本来の「内祝い」の習慣でした。引用元:ゼクシィ
招待状や引出物は用意するもの?
このような疑問が出ると思いますので解説します。
結論、「招待状は用意したほうが無難」、「引出物はなくてOKだが、引菓子かプチギフトは用意しておく」です。
まず、招待状について解説します。
最近は、LINEの普及から、少人数なら招待状はなしで問題ないと言われています。
しかし、招待状には、結婚式の日時や式場の住所が明記されているので準備しておくのがオススメです。
なお、挙式のみで招待状を作るときは、下記の注意点も明記しておきましょう。
- 披露宴は行わないこと
- 平服できていただくこと
- ご祝儀は不要なこと
上記を組み合わせると、下記のような文面になります。
なお 誠に勝手ながら披露宴は行いません
当日は気軽にご出席いただきたいと思っております ぜひ平服でお越しください
なお ご祝儀その他のお心遣いはなさいませんようお願い申し上げます
必ず、「披露宴は行わない」ということを明記しておきましょう。
そして、ゲストの負担にならないように「平服」をオススメする分も付け加えておくと親切です。
ご祝儀に関しては、挙式のみなら辞退しましょう。
招待状は、式場で頼んでも手作りでも、そこまで大きな金額にはなりません。
式場で頼めば、式場オリジナルな招待状があり、手作りであれば、テンプレート化しているので安く簡単に作ることができます。
思い出にも残るので、ぜひ作ってみてくださいね。
次に、引出物について解説します。
挙式のみの場合は、ご祝儀を辞退しているため引出物を用意する必要はありません。
ご祝儀をいただいていないのに引出物を渡すと、ご祝儀を催促されていると受け取られてしまい、逆に失礼になることもあるからです。
ただ、感謝の気持ちとしてお礼をしたいのであれば、1,000円程度の引菓子か500程度プチギフトにしておきましょう。
下記は、引出物について詳しくまとめた記事です。
合わせてご覧ください。
結婚式でもらって嬉しい人気の引出物は?【結論:カタログギフトです】
挙式のみでも立派な結婚式
挙式のみの結婚式では、「披露宴もしておけばよかった」と後悔するのではないかと不安になる新郎新婦もいます。
しかし、実際に後悔したという話は聞きません!
挙式のみの結婚式は、
- 準備がかなり楽
- 安く手軽に挙げられる
- 打ち合わせも挙式本番の当日も時間がかからない
など、メリットがたくさんあります。
また、費用や打ち合わせ時間が節約できる分、「ドレスは好きなものを着る」、「装花は豪華に」、「挙式はオリジナルにこだわる」など、満足度の高い結婚式ができます。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも、良質な情報発信をします。それでは、次回の記事を楽しみにお待ちください。