こういった疑問にお答えします。
この記事を書く私は、ブライダル業界歴6年。さまざまな式場会社を調査し、各式場の特徴を研究しています。また、大手エージェントへの繋がりもあり、ブライダル業界の動向を日々調査しています。
貯金0でも結婚式はできます。しかし、貯金0で結婚式をするのはオススメしません。
本記事では、貯金ゼロでできる結婚式はオススメしない理由について下記のとおり解説しますので、ぜひご覧ください。
- 貯金0でできる結婚式には裏がある
- ブライダル業界の衰退を加速させる
私は以前このようなツイートをしました。
貯金0の状態で結婚式をするのはオススメしない。
もちろん、家族の余命がとか以外ですよ。
貯金0でもできるけど、我慢することが多すぎる。
それなら、きちんと100万円ほど2人で貯めて結婚式をしたほうがよっぽどいい。
それに、貯金0でできると謳っているところは裏がある。
またブログで解説します。
式場は、新郎新婦からお金をいただいて経営が成り立っています。
なのに、貯金0・自己負担金0というのは不思議ではないでしょうか?
ただ、やろうと思えばできないことではないです。しかし、限りなく低品質になることは間違い。
低品質なら、せっかく来ていただくゲストの不満を生むことになるでしょう。
貯金0でできる結婚式には裏がある
今のブライダル業界は価格破壊が起こっており、交渉をすればそれなりに値下げ可能です。
人口減少、結婚式をする人がいないという状態なのに式場は莫大にある。
つまり、レッドオーシャンの状態がブライダル業界の実態です。
ただ、いくら値下げを頑張ってもらっても貯金0で結婚式を行うのは不可能です。
それでは、なぜ貯金0でできる結婚式が存在するのか。
それは、
- 高い広告費を削っている
- 人件費を削っている
- アイテムが低品質
などの理由で限りなく低価格にできます。が、そこに裏があるのです。
最初は貯金0でOK、でも打ち合わせが始まると・・・
結婚式は、初期見積もりから上がってくるのが一般的です。
理由は、
- 新規の数時間で全てを説明するのは不可能
- 打ち合わせで初めてわかることがある
- 後からやりたいことが出てくる
などの理由から、打ち合わせをしていくと上がっていきます。
これは、貯金0でできる結婚式も例外ではありません。
ただ、貯金0でできる結婚式で上がるところは、新郎新婦が不利になるところでお金が必要になるのです。
どういうことかというと、
- 打ち合わせ(回数が決まっている)
- メール(回数が決まっている)
- アイテムが低品質(例:造花、ブッフェなど)
などがあります。
おそらく、多くの新郎新婦はあまり気にしないため盲点かと思います。
しかし、打ち合わせをすると聞きたいことややりたいことは増えてくるものです。
通常の結婚式の場合、打ち合わせやメールは無制限にでき、アイテムの内容もしっかり入っています。
打ち合わせやメールの追加料金はどのくらいかというと、
- 打ち合わせ3回以降は10,000円〜30,000円
- メール5回以降は1通につき1,000〜5,000円
と、企業によって差はありますが結構かかります。
そう思ったあなた。結婚式は数百万円するので、数千円や数万円は安く感じるものです。
これが積み重なって大きな金額となり、新郎新婦が本当に必要でない部分で見積もりが上がってくるのです。
打ち合わせやメールは軽視されがちですが、1番重要と言っても過言ではありません。
結婚式は、ほとんどの人が初めての経験です。なのでわからないことばかり。
そして、打ち合わせやメールを重ねていき、見積もりが上がって通常の結婚式と対して変わらない金額となっていきます。
元々、自己負担金0で考えていて貯金も0なので、ローンや親にお金を借りるハメになります。
また、
- アイテムが低品質(例:造花、ブッフェなど)
も新郎新婦によっては上がりやすいです。
本当に全く何を見てもこだわりがない人ならいいですが、少しでもこだわりがある人なら貯金0では難しいです。
お花は生花にすると高くつきますし、そのほか結婚式のアイテムはたくさんあります。
料理も、ご祝儀制でブッフェは論外ですね。ゲストに失礼です。
このように、
最初は貯金0でできると思って成約しても後からどんどん上がっていき、金額は通常の結婚式と変わらず、質は低品質となるのでオススメはしないのです。
下記は、結婚式に参加したくないとゲストの不満と対処法をまとめた記事です。
どこにゲストの不満があるのか、客観的に見れるので合わせてご覧ください。

ちなみに広告費は、広告をたくさん出している式場でも安い場合があり、反対に、広告を出していないのに高い式場もあります。なので、広告をかけている式場が高額というのは間違いです。
ブライダル業界の衰退を加速させる

と思われる新郎新婦も多いはず。
確かにすぐには影響はしませんが、結婚式費用が今より高くなる可能性はあります。
下記の流れをご覧ください。
- 結婚式をする人が減少&結婚式にお金をかけない人が増加
↓ - 値引き合戦で価格破壊が起きる
↓ - 利益が取れず潰れる式場が増加する
↓ - 利益確保のため、価格破壊が起きる値引きはしない
↓ - 結婚式費用が今より高くなる
といった流れに今後はなっていくと予想されます。
現状では、まだ値引き合戦状態ではございますが、一部の式場やホテルは値引きに制限をかけてきています。
確かに今のニーズでは、貯金0でできる結婚式の需要はあるでしょう。
しかし、中身を見ると粗悪なものです。
自己負担金100万円〜150万円あれば立派な結婚式ができます。
確かに形ないものなので高額な費用ですが、一生の思い出は残ります。
その金額を2人で力を合わせて貯めるのも楽しいはず。
下記は、ブライダルフェアをまとめた記事です。
これから式場見学に行こうと考えている場合は合わせてご覧ください。

まとめ

- 打ち合わせ回数が決まっている(回以降は10,000円〜30,000円)
- メール回数が決まっている(1,000〜5,000円)
- アイテムが粗悪で後から上げないといけない
などの理由から見積もり金額が上がっていき、自己負担金0、貯金0で挙げることが難しいです。
また、料理やアイテムが低品質のため、来ていただくゲストの不満にも繋がります。
このように、最初は貯金0でできると思って成約しても後からどんどん上がっていき、金額は通常の結婚式と変わらず、質は低品質となるのでオススメはしません。
- 結婚式をする人が減少&結婚式にお金をかけない人が増加
↓ - 値引き合戦で価格破壊が起きる
↓ - 利益が取れず潰れる式場が増加する
↓ - 利益確保のため、価格破壊が起きる値引きはしない
↓ - 結婚式費用が今より高くなる
といった流れに今後はなっていくと予想されます。
今のニーズを考えると、貯金0でできる結婚式の需要はあります。しかし、中身を見ると粗悪なものばかり。
自己負担金100万円〜150万円あれば立派な結婚式が可能です。
確かに形ないものなので高額な費用ですが、一生の思い出は残ります。その金額を2人で力を合わせて貯めるのも楽しいはず。
2人で結婚式の費用を貯める最初の壁を乗り越えてほしいです。
今の結婚式はさまざまなスタイルがあり多種多様となっています。
その中から自分たちに合うスタイルを探すのは難しいですよね。
ただ、お金がないからといって目先のことだけを考えず先も見てください。
「安かろう悪かろう」という言葉があるように、相場より安いにはそれなりの理由があります。
結婚式はいつでもできる時代となりました。子供が生まれてから結婚式をする人は多いです。
家族の余命などの理由以外なら、2人で頑張ってお金を貯めて妥協しない一生の思い出に残る結婚式をしましょう。