「ウェディングプランナーって具体的にどんな仕事をするの?」
こういった疑問にお答えします。
この記事を書く私は、ブライダル業界歴6年。さまざまな式場会社を調査し、各式場の特徴を研究しています。また、大手エージェントへの繋がりもあり、ブライダル業界の動向を日々調査しています。
今回は、ウェディングプランナーの仕事について「シリーズ化」をして分かりやすく発信をしていきます。
- 新規接客編
- 打ち合わせ編
- 番外編←今回はココ
この3本立です。
ウェディングプランナーを目指している学生、社会人に向けて、難しい言葉を使わずわかりやすく書いていきます。
また、現在ウェディングプランナーをしている人も、初心に戻れる内容です。
ぜひ、最後までご覧ください。
新規接客編と打ち合わせ編は下記の記事をご覧ください。


当日の施工
ここは、会社ごとに大きく異なります。
「新規接客」と「打ち合わせ」を同じプランナーが行う一貫性を取り入れている会社なら、そのまま施工も担当することが多いです。
「新規接客」と「打ち合わせ」が違うプランナーが行う分業制の場合、打ち合わせプランナーが施工を担当するか、施工は別のプランナーが行うこともあります。
また、ホテルでは、プランナーではなくサービススタッフが当日の施工を担当することも珍しくはありません。
どの場合にしても、施工担当の仕事内容に変わりはありませんので解説をしていきます。
施工内容
当日の施工担当は責任重大です。
1つでもミスや見落としがあると、大きなクレームに繋がるので細心の注意を払いながら取り組まなければなりません。
どのような仕事内容があるのか、詳しく見ていきましょう。
アレルギーの確認
アレルギーや料理変更があれば、事前にシェフへ共有・確認をしておきましょう。
アレルギーを持っているゲストに、アレルギー変更をしていない料理を提供するのは言語道断。体調不良を起こし、最悪の場合死に至るので甘く見てはいけません。
進行の最終チェック
司会者・サービスキャプテン・音響スタッフ・美容スタッフor介添えと進行の最終チェックを行います。
そのとき、司会者が先頭を切り、1つ1つ細かいところまで漏れがなく確認をします。
また、入場曲の秒数やメインシーンの曲を、披露宴前に音響スタッフと実際に音楽を流しながら確認することも大事です。
「サプライズ」や「余興」「入場シーン」などは入念にチェックを行います。
引出物・引菓子の確認
披露宴の前日に、業者から送られてきた引出物・引菓子を、式場指定の袋に入れます。
その際、包装紙に汚れや破損がないか入念に確認しましょう。
披露宴当日は、ゲストごとに間違いなく引出物が入っているか確認しつつ、配席表を元にセッティングします。
新郎新婦のサポート
披露宴中は新郎新婦のアテンドを初め、ウェルカムスピーチや新郎謝辞に使用するマイクの準備や補助、ドリンクや料理提供、ケーキ入刀・ファーストバイトといったサポートをします。
プランナーがいることで新郎新婦様は安心します。
どんな事態があっても、絶対に不安な顔はしてはいけません。
その気持ちは新郎新婦に伝染するので、常に安心していただける振舞いをしましょう。
主要ゲストのサポート
主賓・乾杯挨拶、友人スピーチ、謝辞などの直前、スマートにマイクを準備、補助などをします。
ここも慌てることなく、平常心でサポートしましょう。
お見送り
披露宴が無事お開き。
ゲストをお見送りした後、新郎新婦をお支度部屋までお送りします。
そのときに、ウェルカムグッズやゲストからのプレゼントに汚れや破損がないか確認し、お渡しするまでが施工内容です。
当日は、一切気を緩めることなく結婚披露宴を全力でサポートする仕事です。
お開き→「御披楽喜」という漢字が結婚式では使われます。
イベントの参加
大手エージェントが主催をするイベントがあり、それに参加をします。
ゼクシィが主催をする「ゼクシィ フェスタ」が全国的に有名ですね。
イベント内容
各式場やホテルなどが集まり、1日で式場を比較できるブライダルイベントです。
これから式場を探そうとしている人を中心に、たくさんの新郎新婦が訪れます。
会場を見学することはできませんが、会場の特徴を写真や映像で見て、自分たちに合う式場があれば見学予約をします。
雑誌やホームページで探すより、話も聞けてイメージがしやすいです。そのため、効率よく式場探しができます。
また、ブースで話を聞くだけでなく、ドレス展示やパーソナルカラー診断・ブライダルグッズを手作りをするコーナーを設け、さまざなイベントに参加できます。
新郎新婦にとっては、式場探しの有意義な1日となるイベントですね。
目的
プランナーにとって、このイベントの目的は「集客」です。
自分のブースに多くの新郎新婦がきていただき、1組でも多く見学予約が入るように接客をします。
そのためには、魅力的なブースのコーディネートやパンフレットの作成が必要です。
また、見学予約を入れていただくために、チャペルや披露宴会場、料理など自社の強みや特徴を説明し、興味を持っていただくことも大切です。
さらに、具体的にイメージをしていただくために、トーク力を上げる必要もあります。
ここで集客をし、会場見学へ行っていただき成約を目指します。
イベント参加費は、30万から高いもので100万円は超えますので、その費用を差し引いても利益が残るようにしなければなりません。
集客が失敗すれば、売上や披露宴件数の減少にもなるので、プランナーにとっては責任重大なイベントです。
エージェントと打ち合わせ
月に1度、各エージェントと雑誌やwebの打ち合わせをします。
他社と比較しつつ、新郎新婦様に興味を持っていただける文言や写真、フェア設定など、どのように集客をしていくかの相談ですね。
また、ブライダル業界がどのような状況なのか、今後の動きを含めて共有をしていきます。
自社の話は控えつつ、他社の情報を引き出す能力が必要です。
マーケティング事業
エージェントからの情報をもとに、今後どのような戦略を組むのか、プランナー同士でミーティングがあります。
現在、「新郎新婦は何を1番重視しているのか」「最新の演出は何か」など、流行り廃りが激しいブライダル業界を研究をしていくことが必要になります。
そして、新郎新婦に来館していただけるように、魅力的なフェアやPLANを作成します。
時には、SNSを駆使をしてより多くの情報を発信します。
プランナーは、最新のトレンドやブライダル業界の動向を日々調査する必要があります。
以上です。
この番外編では、主に「集客」に焦点を当てお伝えしました。
ここまで、【新規接客編】・【打ち合わせ編】と、この【番外編】をお伝えしましたが、どう感じましたか?
ウェディングプランナーといってもさまざまな仕事があります。
新規接客や打ち合わせだけでなく、集客ができるマーケティングの力も必須です。
それらを全て一貫して行う企業もあれば、完全に分業になっている企業もあります。
一貫性でも分業制でも、ウェディングプランナーの仕事はかなり大変です。
人間関係が大事にされる仕事だからこそ、ストレスも多く溜まるでしょう。
しかし、それを乗り越えた先には、新郎新婦の幸せな笑顔や言葉があります。
その笑顔や言葉には、今まで頑張ってきた苦労やストレスを吹き飛ばす力があります。
だからこそ、どんな仕事でもウェディングプランナーは笑顔で頑張れるのです。
どの職業より、多くのやりがいが持てる仕事、それがウェディングプランナーです。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも、良質な情報発信をします。それでは、次回の記事を楽しみにお待ちください。