こういった疑問にお答えします。
この記事を書く私は、ブライダル業界歴6年。大阪の大手外資系ホテルで新規接客から打ち合わせ、営業を経験しており、トータルで400組の新郎新婦をサポートしました。 また、大手エージェントへの繋がりもあり、ブライダル業界の動向を日々調査しています。
式場によって、見積もりの出し方や雰囲気・会場名も違います。
なので、何も知らずにブライダルフェアに行くと、悪徳な式場に捕まってせっかくの結婚式が台無しになることも。
そうならないためにも、前もって式場の種類や特徴を知ることは大事です。
今あなたが、これから式場を探すためにブライダルフェアに行くのなら、この記を読んで勉強しておくことをオススメします。
そうすれば、スムーズに見学ができて、あなたにピッタリな式場が必ず見つかりますよ。
式場の種類とそれぞれの特徴
今の日本は、結婚式をする新郎新婦は減っているのに婚式場は増えています。
その中で、あなたにぴったりの式場を探すのは一苦労です。
式場の種類や特徴を知らないまま見学に行くと、数十件も見学をすることになり疲れます。
そして、「ここでいいや」と投げやりになったり、悪徳な式場と成約してしまう新郎新婦を、私は多く見てきました。
そうならないために、「私たちにピッタリの式場ってどんな種類や特徴なのか」を知ることが大事です。ぜひ参考にしてくださいね。
式場の種類
結婚式場を探すときに最初に悩むのが、「貸切感があるゲストハウス」か「豪華で安心できるホテル」のような、どういった式場にしようかと迷われる新郎新婦が多いと思います。
数年前までは、「ホテルは古臭いからゲストハウスがいい」や「ゲストハウスは料理が美味しくないし、サービスの質が悪いからホテルがいい」など、それぞれ長所、短所がありました。
ただ、現在はさほど大きな変わりはありません。
ホテルは、ゲストハウス風のようにナチュラルな雰囲気を採用したり、貸切の会場を持っているホテルも出てきました。
ゲストハウスでは、有名ホテルで働いていたシェフが料理を考案したり、サービスの質もホテル並みに上がっています。研修も充実していますね。
こうなると、自分にぴったりの式場を探すのがかなり難しい。
だからこそ、式場の種類と特徴を理解することが必要です。
式場の種類と特徴がわかれば、「私はこんな特徴がある会場がいい」とわかるようになり、式場が探しやすくなりますね。
それでは、順番に解説します。
式場は、大きく下記の4つに分けられます。
- ゲストハウス
- 専門式場
- レストラン
- ホテル
それでは、順番に解説しますね。
ゲストハウス
一軒家を丸ごと貸切にできる式場です。
- 写真映えするスポットがいくつかある
- スタッフの協力体制がしっかりしている
- 開放的でリゾートにいるような雰囲気を味わえる
- 他人とすれ違うことなく新郎新婦とゲストだけでくつろげる
- コーディネートや演出の自由度が高くオリジナルウェディングができる
- ガーデン付きやプール付きの会場が多くカジュアルな雰囲気を楽しめる
- 高級感がない
- 宿泊施設がなく別途手配が必要
- 即決割引を利用して即決を求める(長時間拘束されやすい)
- プロデュース料やサービス料が高い(後から見積もりが上がりやすい)
カジュアルなウェディングができるゲストハウス。
ナチュラルな雰囲気で開放感もあり、自由度の高い結婚式ができます。
おしゃれでカジュアルな結婚式をしたい新郎新婦にオススメです。
専門式場
結婚式を行うことを目的として作られた式場です。
- 結婚式に必要な設備が整っている
- 互助会制度を持っているところもある
- 駅近にあることが多くアクセスがいい
- 料理やお花・ペーパーアイテムなどがセット料金になっている
- チャペルから神殿までありさまざまなスタイルの結婚式ができる
- 宿泊施設がなく別途手配が必要
- ビル内に入っていることが多く現実味がある
- 即決割引を利用して即決を求める(長時間拘束されやすい)
- プロデュース料やサービス料が高い(後から見積もりが上がりやすい)
- 冠婚葬祭会社が経営している(葬儀スタッフが婚礼スタッフになることもある)
最近は、ゲストハウスと専門式場の違いが曖昧になっています。
ただ、基本どちらも結婚式用の施設です。
こだわりがない人や忙しい人、互助会制度を利用している新郎新婦にオススメです。
レストラン
結婚式の費用は安く、料理に力を入れていることが特徴です。
- 結婚式の費用が安い
- 記念日として訪れやすい
- 親族のみなど少人数にぴったりな会場
- 料理が美味しくサービスも充実している
- 人数制限がある
- 控室やブライズルームがない
- 宿泊施設がなく別途手配が必要
- スタッフが結婚式の進行に慣れていない
- 結婚式用のプランが充実していない(今では専用プランを用意しているレストランもある)
レストランウェディングの場合は、料理も美味しく、サービスも充実しているのでゆっくりとした時間を過ごすことができます。
親族のみや30名以下の少人数をお考えの新郎新婦にオススメです。
ホテル
高級感があり一流のサービスでおもてなしができます。
- 落ち着いたプランナーが多い
- 格式・知名度も高いとゲストもワクワクする
- 宿泊施設が充実している(遠方ゲストも安心できる)
- 数々のVIPをもてなしているホテルであれば料理やサービスの質も高い
- ホテル内にチャペル・披露宴会場・美容室・衣装室・控室・ブライズなどが揃っている
- 宿泊者とすれ違うことがある
- 挙式から披露宴会場まで歩く場合がある
- 演出の自由度はゲストハウスのように高くはない
ホテルはブランドがあり費用が高いイメージですが、ゲストハウスと比べるとほとんど大差はありません。
今では、他の新郎新婦とすれ違わないように配慮しているホテルも多いです。
10年ほど前は古臭い披露宴会場が多かったですが、今ではゲストハウスのようにナチュラルな会場を持つホテルも多く出てきました。
なかなか体験できない高級感を味わいたい新郎新婦にオススメです。
おまけ 海外ウェディング
- 2人だけの贅沢を味わえる
- ハネムーンと合わせることができる
- 両親も呼ぶなら、最大の親孝行になる
- 全て自己負担なので費用が高い
- 世界情勢やパンデミックに左右される
海外ウェディングの詳細は下記の記事にまとめています。
合わせてご覧ください。

いかがでしょうか。
あなたがどこにグッときたか、そこを重点に探してみましょう。
式場を探す場合、2種類の式場を比べてみましょう。
例えば、ゲストハウス系とホテル系の組み合わせです。
違いがよくわかり、よりあなたに合っている雰囲気がわかります。
結婚式場の探し方
まず、式場の探し方を間違えると負のスパイラルに入ります。
どういうことかと言うと
- 自分自身で式場を探す
↓ - いろんな会場で即決を求められたり、拘束される
↓ - なかなか決めれない、疲れてくる
↓ - もっといいところがあるかもしれないとプロに相談する
↓ - エージェント経由で見学をすると特典があることを知る
↓ - もっとお得な特典をつけてくれるエージェントを見つけようとなる
↓ - 式場探しがエージェント探しになる
↓ - エージェント、式場共に見学に行きすぎて訳がわからなくなる
↓ - 会場が決まらない、即決を求められ疲れる、結婚式に興味がなくなる
↓ - 時間が経ち、また自分で探してみる
こんな感じです。
必ずしも皆さんがそうなるわけではありません。
むしろ少ないですが、可能性としては多いに有り得ることなのです。
せっかく楽しい結婚式なのに、こんな探し方はもったいないです。
楽しい結婚式をするなら楽しく探しましょう!
それでは、どうやって探すのか、詳しく解説をします。
自分で探す
先ほど、自分で探すと負のスパイラルに入ると言いましたが、これは何も決まっていない新郎新婦に限ります。
あなたが、「自分自身どんなテイストの式場が好きなのか」「行きたい式場が決まっている」なら、自分で探すのもありです。
また、直接式場に交渉したい新郎新婦にはオススメです。
中には、直接交渉をさせてくれない式場紹介所もありますからね。
優柔不断じゃなければ、自分で探してみてはいかがでしょうか。
自分で探す場合は、「ゼクシィ雑誌」「ゼクシィ・マイナビ・ハナユメのサイト」を駆使して探す新郎新婦が多いです。
エージェントで探す
そういう人にはエージェントを頼るのもありです。
ただ、エージェントを通すとき次の2つのことを約束・理解してください。
エージェントはたくさんあるので、ここと決めたところにしましょう。
それぞれ特典を用意していますが、どこのエージェントを通しても同じような特典です。
違うとすれば、エージェントごとに成約特典でクーポンや金券の種類が異なるだけです。
それに、式場を探さないといけないのにエージェントを探すのは本末転倒です。
しかし、エージェントと気が合わない、不愉快なことがあった場合は変えましょう。そこは無理して耐える必要はありません。
これは不動産の仲介会社と同じですね。どういうことかと言うと、
- お金をたくさん出してもらっている式場へ優先して送客する
- エージェントスタッフが式場の元スタッフで、その式場に優先して送客する
- トップとトップが繋がっており・・・あとはご想像にお任せします
こういったケースも少なからずあります。
基本、エージェントスタッフは新郎新婦の希望に沿ってご案内してくれます。ただ、上記のこともあるので、それを踏まえて会場見学にいきましょう。
それでは簡単にエージェントの特徴を見ていきましょう。
ゼクシィ
ここはご存知の方も多いと思います。
リクルートが運営をする日本最大級のブライダル総合メディアで、雑誌やCMが有名ですね。
ゼクシィ相談カウンターを全国各地に設けております。
直接プロにアドバイスをもらえるので、式場やフェアを探すのも簡単です。
また、二次会会場や指輪、ドレス、エステ、ブライダル保険、住居(スーモ)など新郎新婦様に必要な情報を網羅しています。
効率的に活用すれば、結婚準備や式場選びにかかる時間、費用を大幅に節約することができますね。
さらに、ゼブラというサイトに登録すると、スマートフォンやパソコンから、式場やフェアを探しやすいのも特徴の1つです。
式場掲載数は、全国約2,700と日本最大級です。
マイナビウエディング
式場掲載数は約560、対応エリアは関東、東海、関西の24都道府県でゼクシィに劣ります。
しかし、キャンペーンの魅力は圧倒的にマイナビに軍配が上がります。
プレゼント金額が多く、商品券のプレゼントもあります。
その年、時期によって変わりますが、結婚式申込み・実施で数万円の商品券がプレゼントされます。
ハナユメ
式場掲載数は約600、対応エリアは全国で、式場掲載数のみを見るとゼクシィに劣ります。
ただ、ハナユメの特徴はハナユメ割ですね。
半年以内なら100万円近く安くなると謳っていますが・・・。
実際のところは、初めは高い金額を見せて後からグッと下げる方法でしょう。
あまりあてにはなりません。フォトウェディングや前撮りは人気ですね。
コンパル
式場掲載数は約1500、対応エリアは全国です。
全国の有名百貨店や商業施設にブライダルサロンがあります。
昔は勢いがすごかったのですが今は徐々に落ち着いていますね。
理由は、新郎新婦が百貨店を利用しないからです。
需要があるのは、外商の人や百貨店によく行く親世代でしょうか。外商の人はお得なプランがあります。
地域密着型
全国規模ではなく、その地域に合わせた結婚式場を紹介できる紹介会社ですね。
結婚式は地域によって大きく内容が異なります。
なので、その地域の特徴をよく知っているスタッフがいることが多いです。ただ、地域密着なので掲載数は少ないです。
おまけ
ここで余談です。
よく聞く【持ち出しゼロ】【自己負担金ゼロで結婚式できます】とありますが、その仕組みをお話しします。
こういうところにぴったりな新郎新婦は、本当に結婚式に興味がなく形だけでいい人向けです。
これがしたいあれがしたいなど、後から絶対に言わない人にはオススメです。
そうでなければお金を搾取されます。
理由は、打ち合わせ回数が決まっていることが多いです。
通常4回ほどの打ち合わせですが、1.2回まででそれ以上は追加料金かかる。
メールの回数も決まっている。
5通までは無料、それ以降は数百円〜数千円かかる。
お花が一輪だけもしくはないに等しい、料理がしょぼくファミレスみたいな感じ、引出物も安物、衣装は中古などなど。
打ち合わせで、これは嫌あれしたいとか出てくるなら、結局のところ通常の披露宴と変わらない、もしくは高くなります。
安かろう悪かろうです。
後から、こだわりが出てくるならやめておきましょう。
「広告費が高いので、結婚式のプランも高いのです。私たちは広告費を削っているので安くできます」と謳っていますが、よくアイテムの内容を見て決めましょう。
下記は、式場紹介所を解説した記事です。合わせてご参考ください。

まとめ

- ゲストハウス
- 専門式場
- レストラン
- ホテル
それぞれにメリット、デメリットがあります。
自分は結婚式で何がしたいのか、どんな雰囲気が好きなのかよく考えてから行きましょう。
また、1種類だけ見学に行くのではなく、2種類は見学に行きましょう。
例えば、ゲストハウス系に行くならその種類だけでなく、ホテル系も見学してみてください。
違いがよくわかり、より自分に合っている雰囲気がわかります。
- 自分で探す
- エージェントで探す
- ゼクシィ
- マイナビ
- ハナユメ
- コンパル
- 地域密着型
これもメリット、デメリットがあります。
エージェントは、提携数が多い・キャンペーンが豊富・割引が大きい・ターゲットを絞っている・その地域の結婚式に詳しいなどそれぞれ違います。
自分にどこが合っているのか、お2人でよく相談してください。
きっと、自分に合った式場や探し方があります。
このブログが道標になったのなら幸いです。