ロングテールキーワードとは?【サイトのアクセスを倍増させる攻略法】

「ロングテールキーワードってなに?」
「SEOで上位表示できるキーワードを見つけたい」
「ロングテールキーワードでアクセスを増やしたい」
こういった悩みにお答えします。
監修者:しょうた
この記事を書く私は、Webマーケティング会社のSEOコンサルタントとしてさまざまな企業サイトを担当。現在は美容クリニックの専属Webマーケターとして働いています。SEOで上位表示を目指すサイト設計やキーワード選定、コラムの執筆などを担当しています。
ビッグキーワード(検索ボリュームが多いキーワード)だけ狙って記事を書いても、SEOで上位表示させるのは難しい。ドメインパワーが弱いサイトなら不可能でしょう。
ただ、ロングテールキーワードを狙って高品質な記事を書けば、SEOで上位表示させるのは簡単。
ロングテールキーワードでコツコツと高品質な記事を書き続けていけば、結果的にビッグキーワードも攻略できるようになっているのです。
SEOで上位表示できないと悩んでいるメディア運営をしているあなた、Web担当者のあなたに向けて記事を書きました。
この記事を読むだけで、ビッグキーワードも攻略できるロングテールキーワードの実戦が身に付きます。
ぜひ最後までご覧ください。
(3分程度で読み終わりますよ)
ロングテールキーワードとは?
ロングテールキーワードとは、3〜4語の単語を組み合わせたキーワードのことです。
たとえば、「Webマーケティング 未経験 求人」「web制作 副業 独学」などですね。
ロングテールキーワードは下記のような特徴があります。
- 検索ボリュームが小さいものが多い
- 競合性が低く上位表示が狙いやすい
- 検索意図がはっきりしているのでコンバージョンに繋がりやすい
ビッグキーワードとミドルキーワードを、下記のように比較するとわかりやすいでしょう。(スクロールできます)
キーワード | 検索ボリューム | 成約率 | 競合性 | 例 |
---|---|---|---|---|
ビッグキーワード | 大きい | 低い | 高い | Web制作 |
ミドルキーワード | 普通 | 普通 | 普通 | Web制作 副業 |
ロングテールキーワード | 小さい | 高い | 低い | Web制作 副業 やり方 |
ビッグキーワードで検索する人の中には、ミドルキーワードやロングテールキーワードの検索意図を持っている人がいます。
もちろん、ミドルキーワードで検索する人の中には、ロングテールキーワードの検索意図を持っている人がいますね。
なので、ビッグキーワードを狙うのなら、さまざまな検索意図が網羅されたコンテンツを作成する必要があります。
反対にロングテールキーワードであれば、特定の検索意図にマッチしたコンテンツを作成すればいいだけ。簡単ですね。
それに、アクセスの80%はロングテールキーワードから生まれます。だからこそ、ロングテールキーワードを抑えておく必要があるのです。
検索意図について詳しく知りたい人は、検索意図とは?SEOでの重要性や調べ方・記事作成の方法も解説をご覧ください。
ロングテールキーワードの攻略法
ここでは、ロングテールキーワードの攻略法を解説します。
まず、サイトの基本的な構造は下記をご参考ください。
TOPページ(ビッグキーワード)➡︎カテゴリーページ(ミドルキーワード)➡︎カテゴリーの記事(ロングテールキーワード)
このように、シンプルな構造になっていれば、SEOでは下記のような効果を発揮します。
- 高品質な記事を更新したらクローラーが回る(カテゴリーの記事)
- 記事に回ってきたクローラーは、カテゴリーページも巡回する(カテゴリーページ)
- カテゴリーページに回ってきたクローラーは、内部リンクを頼りにTOPページにたどり着く(TOPページ)
記事を更新する度にクローラーが巡回するため、高品質な記事を投稿し続けましょう。
ロングテールキーワードを攻略することで、ミドルキーワードやビッグキーワードも攻略できる。これがSEOの特徴です。
低品質な記事と高品質な記事とは?
具体的な攻略法の前に、低品質な記事と高品質な記事について先に解説します。
定義はいろいろありますが、個人的に考えている違いは下記のとおりです。
- 一次情報がない
- 広告を貼りまくっている
- オリジナルコンテンツではない
- 誤字・脱字が多くて読みにくい
- キーワードを詰め込みすぎている
- SEOを意識しすぎていない
- ユーザーの悩みが解決できる
- 一次情報をしっかり記載している
- 満足させるオリジナルのストーリーがある
- ユーザーの顕在的・潜在的ニーズに応えている
- 推敲に時間をかけて、誤字・脱字がなく読みやすい
このような感じですね。
特に、高品質な記事の“SEOを意識しすぎていない”が重要だと個人的には考えています。
SEOを意識しすぎるからこそ、「キーワードを詰め込みすぎて読みにくくなる➡︎SEOでマイナスになる」と繋がります。
純粋に記事の品質を上げていく。
これが記事を書く本質です。
ロングテールキーワードはカテゴリー記事で攻略する
記事ページでは、できるだけロングテールキーワードに絞って記事を作成しましょう。
ここで重要なのは、検索ボリュームが少ないキーワードでも、記事の質にこだわり手を抜かないこと。
なぜなら、低品質な記事を量産してもSEOでは効果がないからです。
高品質な記事を書くことでたくさんのユーザーにシェアされる。
そして、Googleの評価も上がりSEOで効果が出ます。
ミドルキーワードはカテゴリーページで攻略する
各カテゴリーページでは、ミドルキーワードを狙っていきましょう。
記事ページに巡回するクローラーは、内部リンクを経由してカテゴリーページにきます。
ということは、記事ページに高品質な記事を投稿して内部リンクを貼れば、カテゴリーページもSEOで上がりやすくなります。
これだけで、ミドルキーワードも同時に攻略ができるということです。
ビッグキーワードはTOPページで攻略する
TOPページでは、検索ボリュームが1番多く、強いSEO効果を期待できるビッグキーワードを設定しましょう。
ロングテールキーワードを狙った高品質な記事を投稿していけば、ミドルキーワードでSEO上位が狙える。
ミドルキーワードでSEO上位に入れば、ビッグキーワードが上位表示されるのも時間の問題です。
そのためには、記事ページとカテゴリーページの両方から、TOPページに適切な内部リンクを貼れるようなサイト設計をしておきましょう。
ロングテールキーワードを攻略すればSEOは簡単
繰り返しになりますが、ロングテールキーワードを狙った高品質な記事を書いて適切に内部リンクを貼っていけば、ミドルキーワードやビッグキーワードなどで上位表示が簡単にできます。
そうすれば、サイトのアクセスも倍増になり、コンバージョン率も飛躍することでしょう。
ロングテールキーワードのメリット
先ほど解説した部分と被るところもありますが、ロングテールキーワードのメリットは下記のとおりです。
- 上位表示されやすい
- 安定的に集客できる
- コンバージョン率が高い
- ニーズに合ったコンテンツが作りやすい
- ビッグキーワードの上位表示に繋がりやすい
それぞれ詳しく解説します。
上位表示されやすい
前述したとおり、ロングテールキーワードは競合性が低く、ビッグキーワードに比べて上位表示されやすい傾向です。
もっと深掘りすると、強ドメインを持っている法人サイトはロングテールキーワードを狙いません。
なぜなら、SEOの投資対効果(ROI)を算出するとき、基本的に流入数(セッション数)が多く稼げるキーワード、つまりビッグキーワード対策をメインにしています。
だからこそ、ロングテールキーワードは狙い目で上位表示されやすいのです。
ということは、ドメインが弱い法人サイトや個人でも、ロングテールキーワードを攻略すれば上位表示も簡単にできますね。
ロングテールキーワードで安定的に上位を取れれば、ビッグキーワードやミドルキーワードでも上位を狙えるので、コツコツ地道に高品質の記事を投下していきましょう。
安定的に集客できる
上記でも解説したとおり、強ドメインを持っている法人サイトは労力がかかるロングテールキーワードを対策しません。
強ドメインに狙われることがないということは、ロングテールキーワードで上位を取れれば安定的に流入が確保できます。
現にぼくのサイトでも「結婚式 即決 割引」で1位を取ってから、流入数は安定しています。
また、Googleのコアアップデートがあったときも、今のところは大きく変動していません。
なので、サイト全体の流入数が激減することもないでしょう。
「ロングテールキーワードは記事1つあたりの流入数が少ない」と軽視せず、高品質の記事を増やしていけば、安定的な集客を見込めるサイトが作れますね。
コンバージョン率が高い
ロングテールキーワードで検索するユーザーは、検索意図がはっきりしているのでコンバージョンに繋がりやすいでしょう。
たとえば、「英会話」よりも「英会話 独学 本」のほうが検索ボリュームは少ないですが、検索意図がはっきりしています。
つまり、ロングテールキーワードで検索結果に表示されれば、コンバージョンは増えるということです。
ニーズに合ったコンテンツが作りやすい
検索意図がはっきりしているロングテールキーワードは「ユーザーが具体的に何を求めているのか」が把握しやすく、ユーザーに合ったコンテンツが作れます。
ビッグキーワードはいくらでもテーマを広げることができるので、難易度は高いですね。
ビッグキーワードの上位表示に繋がりやすい
これも先述のとおりですが、ロングテールキーワードを対策することで、ビッグキーワードでも上位表示させることができます。
たとえば、ビッグキーワードで上位表示したいカテゴリーが「脱毛」だとしましょう。
「脱毛」のカテゴリーの下に、「脱毛 おすすめ 安い」や「脱毛 おすすめ サロン」など、ロングテールキーワードの記事を作成して内部リンクで繋げます。
すると、サイト全体の評価が上がってビッグキーワードでも上位表示ができる!
ということです。
もちろん、ロングテールキーワードの記事は「高品質な記事」であることが前提ですよ。
ロングテールキーワードのデメリット
ロングテールキーワードのメリットばかり挙げてきましたが、デメリットもあります。
それは下記の2つです。
- 大きな流入は見込めない
- 成果が出るまで時間がかかる
詳しく解説します。
大きな流入は見込めない
ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ないキーワードです。
そのため、記事1ページあたりの流入数が小さいことはデメリットになります。
ロングテールキーワードは、サイト全体で効果を見る必要がありますね。
成果が出るまで時間がかかる
検索ボリュームが小さいキーワードを狙い、高品質な記事を追加する。
そして、サイト全体の評価を上げることがロングテールキーワード対策です。
なので、対策してすぐに成果が出る方法ではありません。
安定的に記事を投稿していく必要もあるので、中長期視点で対策を続けましょう。
そうすると、1年〜3年の間で少しずつ効果が見えてきますよ。
ロングテールキーワードの探し方
ロングテールキーワードを選定する方法は下記の3つです。
- Ubersuggestで探す
- Google Search Consoleで探す
- Googleのサジェストキーワードで探す<
基本的には無料で探すことができるので、使わない手はないですね。
それでは、順番に解説します。
Ubersuggestで探す
Ubersuggestを使用することで、キーワードプランナーでは抽出できない細かいキーワードも拾うことができます。
基本的な使い方は、「Ubersuggestにアクセス➡︎ビッグキーワードを入力する」です。
Google Search Consoleで探す
Google Search Consoleは、「記事を書いたあと、どんなキーワードでGoogleに評価されているのかを確かめてリライトする」ときに使います。
具体的なステップは下記のとおりです。
- Google Search Consoleにログイン
- 検索パフォーマンスをクリック
- 画面上の「検索タイプ」「日付」の横にある「+新規」をクリック
- ページ→確認したいURLを入力
- 「合計クリック数」と「合計表示回数」が発生している「検索キーワード」を確認する
このとき、「クリック数」と「表示回数」が1番多い「検索キーワード」が、最初に対策していたキーワードなのか確認しましょう。
もし最初に対策していたキーワードが下にあるのなら、そのキーワードは評価されていないことになります。
評価されているキーワードでリライトすれば、順位は自然に上がりますよ。
記事を書く➡︎流入キーワードをチェックする➡︎対策キーワードを選び直す➡︎リライトする
このようなサイクルをグルグル回していきましょう!
Googleのサジェストキーワードで探す
サジェストキーワードを調べるときは、ラッコキーワードを使いましょう。
サジェストキーワードを簡単に探すことができます。
関連してそうなロングテールキーワードを目視で探していき、そのロングテールキーワードを記事にして対策していく手段です。
UbersuggestやGoogle Search Consoleと比べると精度は少し落ちますが、対策としては有効に働いてくれるでしょう。
サジェストキーワードについては、関連キーワードとサジェストキーワードの違いとは?で詳しく紹介しています。
ロングテールキーワードで狙う検索ボリュームは?
「ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ないけど、どこまで狙えばいいの?」という疑問を持つ人もいるでしょう。
結論、全て狙いましょう。検索ボリュームが「10」でもです。特に個人ブログは、小さなところからコツコツ対策をしていく必要があります。
また「検索ボリュームが30でも流入が2,000を超える」ことは多い傾向です。もちろん「検索ボリュームが100以上なのに流入は100少し」ということもあります。
検索ボリュームばかりに囚われず、宝の山のロングテールキーワードを対策しましょう!
ビッグキーワードは攻略できない
最後に、ビッグキーワードの特性を解説して終わりにしましょう。
これまで「ロングテールキーワードを対策すれば、自然とビッグキーワードも上位表示ができる」と解説しました。
ただ、「早くSEOで上げたい。だから、最初からビッグキーワード対策をしよう」と考える人がいます。
これだと、絶対にSEOで上位表示はできません。
必ず失敗します。
基本的に、ビッグキーワードは「ドメインパワー」や「EEAT(経験・専門性・権威性・信頼性)のスコア」が重要視されます。
なので、簡単には上がりません。
ただ、ロングテールキーワードであれば「ページ単位」で評価されます。
つまり、「ページ単位でSEO対策すれば、たくさんのページがSEOに上位表示される。ビッグキーワードもそれに吊られて上位表示される」ということです。
ページ単位のSEO対策は、高品質な記事を書くことは当たり前。
そのほか、「タイトル」「ディスクリプション」「Hタグ」に対策キーワードを入れて、競合以上にSEO対策をした記事にすることからはじめましょう。
SEO対策に近道はありません。
急がば回れ
少しずつコツコツとサイトを育てていきましょう。
そうすれば、結果は後から付いてきます。
ロングテールキーワードとは?【サイトのアクセスを倍増させる攻略法】のまとめ
今回は、SEO対策の中でもロングテールキーワードに焦点を当てて解説しました。
①ロングテールキーワードは下記の特徴がありました。
- 検索ボリュームが小さいものが多い
- 競合性が低く上位表示が狙いやすい
- 検索意図がはっきりしているのでコンバージョンに繋がりやすい
②ロングテールキーワードの攻略法は下記のとおりでした。
- 高品質な記事を書く
- 内部リンクを適切に貼る
- ロングテールキーワードはカテゴリー記事で攻略する
- ミドルキーワードはカテゴリーページで攻略する
- ビッグキーワードはTOPページで攻略する
③ロングテールキーワードのメリットは下記のとおりでした。
- 上位表示されやすい
- 安定的に集客できる
- コンバージョン率が高い
- ニーズに合ったコンテンツが作りやすい
- ビッグキーワードの上位表示に繋がりやすい
④ロングテールキーワードのデメリットは下記のとおりでした。
- 大きな流入は見込めない
- 成果が出るまで時間がかかる
⑤ロングテールキーワードの探し方は3つありました。
- Ubersuggestで探す
- Google Search Consoleで探す
- Googleのサジェストキーワードで探す
⑥ロングテールキーワードは、全ての検索ボリュームを狙いましょう。
⑦SEO対策は「急がば回れ」です。
以上です。
SEOは、数ヶ月先ではなくて数年先を見る必要があります。
長い道のりではありますが、毎日コツコツと対策していきましょうね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも良質な情報発信をします。
それでは、次回の記事を楽しみにお待ちください。