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カニバリゼーションとは?【カニバリゼーションの調べ方と対処方法を解説】

「カニバリゼーションってなに?」
「カニバリゼーションがあるとSEOではマイナスなの?」
「カニバリゼーションの調べ方と対処方法を教えてほしい」

こういった悩みにお答えします。

この記事の信頼性

監修者:しょうた
この記事を書く私は、Webマーケティング会社のSEOコンサルタントとしてさまざまな企業サイトを担当。現在は美容クリニックの専属Webマーケターとして働いています。SEOで上位表示を目指すサイト設計やキーワード選定、コラムの執筆などをしています。

「カニバリゼーションってなに?」 というお悩みを抱えていませんか?

私もカニバリのことがわからず、サイト運営をしていました。
そして、カニバリが原因でサイトの評価が落ちる失敗も経験済み……

SEOに関わっていると「カニバリ」という単語をよく聞きますよね。
わかるようでわからないカニバリですが、かんたんに言うとキーワードの共喰いです。

同じキーワードで記事を作成すると、お互いが競い合って(共喰い)SEOで評価が下がると言われています。

カニバリゼーションを知らないとサイトの評価はどんどん下がっていき、最終的にはSEOで上位表示することは不可能です。

しかし、この記事を読めばカニバリゼーションの調べ方や対処方法まで理解できるようになります。

この記事を読み終えたときには、あなたが運営しているサイトの問題点が見つかり改善することで、SEOにも大きなプラス評価が付くことでしょう。

※ここでは記事を例に挙げていますが、記事=コンテンツという認識で大丈夫です。

カニバリゼーション(カニバリ)とは?

カニバリゼーション(カニバリ)とは?
カニバリゼーションとは、キーワードの共喰いのことです。

つまり、あなたのサイトのページが「同じキーワード」「同じ検索意図」を狙って記事を作成したため、記事同士が競い合ってお互いを邪魔している状態。

カニバリゼーションには大きく2つのパターンがあります。

  1. 検索結果画面に自サイトのURL(記事)が複数表示される
  2. 検索するタイミングで表示されるURL(記事)が変わる

もっと噛み砕いて解説すると……
①の場合、例えば「20代 転職活動」と検索したとき、検索結果画面に自サイトのURL(記事)が複数表示されている状態です。

②の場合、同じキーワードで検索しても、5月で検索したときに出てきたURL(記事)と6月で検索したときに出てきたURL(記事)が異なる状態です。

「同じキーワード」「同じ検索意図」になっていることが原因ですね。

このようなカニバリゼーションが発生すると、Googleはどの記事を評価すれば良いかわからなくなるため、マイナスに働くことがあります。

もっと深く掘り下げると……
記事Aが検索順位6位、記事Bが10位だとすると、記事Bがあることで記事Aが正しく評価されていない可能性があります。

この場合は、記事Bを消すことで記事Aが1位を取ることもあるのです。

次に「カニバリゼーションはSEOにどんなマイナス影響があるのか」紹介しましょう。

カニバリゼーションによる7つのマイナス影響

カニバリゼーションによる7つのマイナス影響
カニバリゼーションは下記7点のマイナスの影響があります。

  • 上位表示ができない
  • 無駄な作業が増える
  • 検索順位が安定しない
  • SEOの評価が分散する
  • コンバージョンが減る
  • Googleの混乱を生む
  • ユーザーはどの記事を読めばいいか判断できなくなる

それぞれ詳しく解説します。

上位表示ができない

カニバリゼーションが起きると上位表示が難しくなります。

例えば、あなたが以前書いたことがある記事を「同じキーワード」「同じ検索意図」で再度作成したとしましょう。

その記事が高品質だとしても、SEOの評価は以前の記事と分散されてしまうため、上位表示させるのは難しくなります。

高品質の記事なら上位表示してほしいですよね。
ただ、SEOの評価が正しく受けられなくなることも、カニバリゼーションのマイナス影響なのです。

無駄な作業が増える

「同じキーワード」「同じ検索意図」の記事を複数作成することは無駄な作業です。

その記事を作成する時間があれば、他の記事を作成する記事をリライトするなどの別の作業に時間を使うことができるかもしれません。

カニバリゼーションは、記事作成から見てもマイナス影響ですね。

検索順位が安定しない

カニバリゼーションが起きた記事は、Googleの検索順位が安定しません。

理由は「同じキーワード」「同じ検索意図」の記事があると、Googleはどの記事を上位表示すればいいのか判断できないからです。

検索順位が安定しなければ、ユーザーの流入も不安定になります。

その結果、記事に対する評価も不安定になり「検索順位が安定しない」に繋がるのです。

SEOの評価が分散する

カニバリゼーションを起こすと、SEOも評価は分散します。

検索結果に「同じキーワード」「同じ検索意図」の記事が複数表示されていたり、検索するタイミングで表示される記事が変わるということは、「検索エンジンがどの記事を表示させるべきか」を正しく判断できていないということです。

Googleのジョン・ミュラー氏は、次のように説明しています。

「ほぼ同じ内容のコンテンツがたくさんある場合、それらは互いに競合します。まるで、子供たちが列の1番に並びたいと争っている場面のようなもので、最終的には他の誰かが前に滑りこみます。個人的には、複数の弱いページよりも単一の強いページを選びます。サイトの価値を水に流すようなことはやめるべきです。

引用元: Google-ジョン・ミューラー

かんたんにいうと、「同じサイト内で争いをしているうちに、競合先に順位を抜かれてしまう」「仲間割れをすると、競合先に負けることになる」というイメージですね。

仲間割れを起こさないサイト作りを心掛けましょう。

コンバージョンが減る

コンバージョンが高い記事があったとしても、カニバリゼーションが起きているとコンバージョンが減少します。

なぜなら、カニバリゼーションが起きるとSEOの評価が分散してしまい順位が安定しないからです。
また、他の記事に流れる可能性もあります。

例えば、検索上位1位と2位を取っていたとしましょう。

1位のCVRは5%・2位のCVRは10%の場合、CVRが低い記事が1位にくることで、本当なら獲得できてはずのコンバージョンが取れません。

上記のようにカニバリゼーションが起きると、売上が下がるというマイナス影響も考えられるのです。

Googleの混乱を生む

「同じキーワード」「同じ検索意図」が複数あると、Googleはどの記事を上位表示させればいいか迷います。

その結果、先ほど解説した「検索順位が安定しない」というマイナス影響があるのです。

Googleが評価を迷えば、SEOで安定的にユーザーの流入を確保するのは難しいでしょう。

ユーザーはどの記事を読めばいいか判断できなくなる

「同じキーワード」「同じ検索意図」が複数あると、ユーザーはどの記事を読めばいいかわからなくなります。

ユーザーの疑問を解決する記事がかんたんに見つからないと、その記事(サイト)はユーザーからすると「わかりづらい記事(サイト)」ということです。

例えば、あなたが「SEOで上位表示をする方法」を知りたいとき、下記のような似た記事があれば、どれを読めばいいか迷うはずです。

  • 初心者でも簡単に1ヶ月でSEOを上位表示できる方法3選
  • 【簡単】1ヶ月で初心者でもSEOを上位表示できる方法3選

このように、ユーザーがどの記事を読めばいいか迷わせてしまうカニバリゼーションは、サイトを運営するうえで大きな損害となります。

以上です。

カニバリゼーションが起きると、サイトにもSEOにも大きなマイナス影響になります。

順位が安定せず、コンバージョンが減り、最終的には売上が下がってしまうということに。

「同じキーワード」「同じ検索意図」の記事を量産するのではなく、本当に必要な高品質の記事だけを残しましょう。

また、「あなたのサイトでカニバリゼーションが発生していないか」定期的に確認するべきです。

次に、カニバリゼーションの調べ方を解説します。

カニバリゼーションの調べ方

カニバリゼーションの調べ方
カニバリゼーションの調べ方は、無料ツール有料ツールを使う方法があります。

無料ツールの調べ方は下記の2つです。

  • Google検索で調べる
  • Google Search Consoleで調べる

有料ツールの調べ方は下記の2つです。

基本、有料ツールに課金していない場合は無料ツールでOKです。
カニバリゼーションを調べるために課金するのはもったいないですからね。

ただ、有料ツールを使用すれば全ての記事を一括で調べることができます。
無料ツールなら、記事ごとに調べる必要があるので手間はかかります。

あなたが有料ツールを使用していないのなら、カニバリゼーションが起きていそうなキーワードや記事を予想しながら調査するといいでしょう。

下記の表に、それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
ご参考ください。(左にスクロールできます)

調査方法 費用 メリット デメリット
Google検索で調べる 無料 誰でも調査可能 一括調査はできない
Google Search Consoleで調べる 無料 誰でも調査可能 一括調査はできない
Ahrefsで調べる 有料 一括で確認が可能 有料
SEMRushで調べる 有料 一括で確認が可能 有料

それでは、それぞれ解説します。

Google検索で調べる

site:というGoogle検索のコマンドを利用する方法です。
この方法は1番かんたんにカニバリゼーションを調べることができます。

しかし、サイト内全ての記事を確認することはできないため、それぞれの記事を検索する必要があります。

「カニバリゼーションが起きているかも」と心当たりがあるキーワードで試しましょう。

確認方法は下記のとおりです。

site:ドメイン(〇〇.com).キーワード
例.site:shota-blog.info.〇〇

サイトのドメインを入力して、カニバリゼーションが起きていないか確かめたいキーワードを決めて検索します。

検索結果画面で、あなたが表示させたいページが1番上にない場合はカニバリゼーションを疑いましょう。

ただ、あくまでかんたんな調べ方なので、ざっくり調べるときにしか使いません。

この方法でカニバリゼーションの疑いがあれば、次のGoogle Search Consoleでより正確に確認しましょう。

Google Search Consoleで調べる

Google Search Consoleを使用すれば、的確にカニバリゼーションを見つけることができます。

ただ、URLやキーワードをひとつずつ確認するのは時間がかかるため、site:でカニバリゼーションの疑いがあるものだけを調べるほうが効率的です。

カニバリゼーションが起きていそうな記事とは下記の3つです。

  • 順位が安定していない
  • コンバージョンは高いのにPV数が低い
  • 高品質の記事なのに上位表示できていない

それでは確認方法を解説します。

  1. Google Search Consoleを開く
  2. サイドバーの「検索パフォーマンス」を開く
  3. 上部にある「+新規」を選択する
  4. ドロップダウンに出てくる「検索キーワード」を選択
  5. 「検索キーワード」にカニバリゼーションを疑うキーワードを入力する
  6. ページを確認する

そのキーワードで複数のページが出てきた場合は、カニバリゼーションの疑いがありです。

また、表示回数がほぼ同じ回数なら、検索するタイミングによって表示されるURL(記事)が変わっている可能性があります。

これをひとつずつ確認するのは大変なので、site:で下調べをしてからGoogle Search Consoleを使う方がいいですね。

Ahrefsで調べる

Ahrefsは月額$99~$999がかかるため、カニバリゼーションを確認するために契約するのはオススメしません。

ただ、すでに契約済みなら絶対に使いましょう!
なぜなら、カニバリゼーションを一括で確認できるからです。

公式ブログにカニバリゼーションの調べ方が詳しく解説されています。
下記のURLをご参考ください。

Ahrefsの公式ブログを見る▶︎

また、英語ですが下記の動画も参考になりますのでご参考ください。

SEMRushで調べる

SEMRushも月額$119.95~$449.95がかかるため、カニバリゼーションを確認するために契約するのはオススメしません。

ただ、カニバリゼーションの調べ方は非常にかんたんです。

SEMRushのPosition Tracking(順位計測ツール)に登録しているキーワードの中にカニバリを起こしている場合には、「カニバリゼーション」のタブで教えてくれます。

順位とカニバリゼーションを一緒に確認できるので効率的ですね。

以上、カニバリゼーションの調べ方でした。
次に、カニバリゼーションの対処方法を解説します。

カニバリゼーションの対処方法

カニバリゼーションのフローチャート
カニバリゼーションは状況に応じて対処方法を選ぶことが重要です。

ただ、どの対処方法を選べばいいのかわからないと思うので、上記のフローチャートをご参考ください。

判断に迷う場合は、このフローチャートをもとに最適な対処方法を選んでくださいね。
それでは、このフローチャートをもとに順番に解説します。

何もしない

まずは、この記事で紹介した方法を使ってカニバリゼーションが起きているか調べます。

カニバリゼーションが起きていなければ何もしなくてOKです。
もしカニバリゼーションが起きていれば、次の質問に進みます。

記事の消去

カニバリゼーションが起きている記事が不要ならすぐに消しましょう。
記事の消去はカニバリゼーションの対処方法として最もかんたんです。

ただ、記事を消去する判断が難しいですよね。
判断基準として、下記に当てはまれば記事を消去していいでしょう。

  • その記事は情報が古い
  • その記事は被リンクが全くない
  • その記事はユーザーにとって必要なさそう

このような記事がサイトにあると低評価になります。
記事を消去してカニバリゼーションを防ぎましょう。

被リンクがある場合は?

カニバリゼーションが起きているが、どちらにも被リンクがついている場合は301リダイレクトを活用しましょう。

301リダイレクトとは、転送元の評価を転送先に80%ほど恒久的に転送する方法です。

例えば、AとBの記事があったとしましょう。

記事Aから記事Bに301リダイレクトを設定すると、記事Bに流入したユーザーは自動的に記事Aに流されます。

301リダイレクトをする理由は、SEO評価や被リンクがリダイレクト先に引き継がれるからです。

つまり、カニバリゼーションが起きている複数の記事を301リダイレクトすることで、それぞれの評価をまとめることができます。

100%評価をまとめることは難しいですが、対処方法としては効果的です。

301のような数字をHTTPステータスコードと言います。
詳しくは、下記のWikipediaで解説されているのでご参考ください。

HTTPステータスコードの解説を見る▶︎

記事をまとめる

カニバリゼーションが起きている記事Aと記事Bを一緒にできるか確認しましょう。

もしどちらも被リンクがついているのであれば、先ほどの解説した301リダイレクトを使用するといいですね。

どちらも被リンクがついていないor片一方だけ被リンクがついているのであれば、1つの記事にまとめることをオススメします。

canonicalで対応

記事をまとめることができない場合はcanonicalタグを使用しましょう。

canonicalタグとは、Googleに対して「正規のURL」「評価してほしい記事」を教えるためのタグです。

カニバリゼーションを起こしている記事を全て残したいときは、canonicalタグで対応しましょう。

具体的には下記の場合です。

記事内容はほぼ同じだけど目的が違うとき
例.ECサイトで色違いの商品を違うURLで設定しているとき

例えば、「同じキーワード」「同じ検索意図」の記事Aと記事Bがあったとします。

記事Aを上位表示させたいときは記事Bにcanonicalタグを設定すると、Googleに「記事Aが正規の記事で上位表示させるべき」という指示ができます。

先ほどの301リダイレクトとの違いは、canonicalタグを設定している記事にはユーザーが流入できるところです。

下記の表をご参考ください。

canonicalタグ ユーザーが記事に流入できる
301リダイレクト ユーザーが記事に流入できない

canonicalタグは専門知識が必要なので、また詳しい記事にして解説します。
自力でできる場合は頑張ってチャレンジしてみましょう!

noindexで対応

Googleに認知してもらう必要がない場合はnoindexタグを使用しましょう。

noindexタグとは、記事にクローラーが巡回してindexしないようにとGoogleに伝えるためのタグです。

つまり、Googleにもユーザーにも認識されない記事として扱われます。

具体的な使用方法は下記をご参考ください。

  • 利用規約
  • 作成中のページ
  • プライバシポリシー
  • 情報の価値がないページ など

noindexタグでもカニバリゼーションを防ぐことはできますが、この対処方法はあまり使われることはありません。

なせかというと、Googleにもユーザーにも認識されない記事ならば消去しても同じだからです。

noindexタグもcanonicalタグと同じく専門知識が必要なので、また詳しい記事にして解説します。

盲点!タイトル・ディスクリプション・Hタグの重複

盲点ですが、タイトルディスクリプションHタグの重複もカニバリゼーションが起きる原因です。

Googleはタイトル・ディスクリプション・Hタグを見て、どのキーワードで評価するか判断します。

カニバリゼーションが起きている記事を確認すると、タイトル・ディスクリプション・Hタグが重複していることが多いです。

重複しているのなら、対策キーワードから消去しましょう。
これだけでカニバリゼーションは解消します。

以上、カニバリゼーションの対処方法でした。

カニバリゼーションを起こすと、調べたり対処したりとなかなか大変ですよね。
なので、カニバリゼーションを起こさない記事設計が必要なのです。

その記事設計のやり方がトピッククラスターという方法。

下記は、トピッククラスターについて詳しくまとめた記事です。
合わせてご参考ください。

トピッククラスターとは?【SEOに強いサイト作りの教科書】を読む▶︎

僕もブログを始めたときは「カニバリゼーション」なんて知りませんでした。
なので、当初のWeddingブログではカニバリゼーションが起きまくりです(笑)

最初は仕方ないですよ。
今から改善すれば問題なしです!

カニバリゼーションのまとめ

カニバリゼーションのまとめ
今回は、カニバリゼーションについて解説しました。

①カニバリゼーションとは「キーワードの共喰いのこと」でした。
また、カニバリゼーションには下記のパターンがありました。

  1. 検索結果画面に自サイトのURL(記事)が複数表示される
  2. 検索するタイミングで表示されるURL(記事)が変わる

②カニバリゼーションのマイナス影響は下記の7つでした。

  • 上位表示ができない
  • 無駄な作業が増える
  • 検索順位が安定しない
  • SEOの評価が分散する
  • コンバージョンが減る
  • Googleの混乱を生む
  • ユーザーはどの記事を読めばいいか判断できなくなる

③カニバリゼーションの調べ方は下記の4つでした。
【無料】

  • Google検索で調べる
  • Google Search Consoleで調べる

【有料】

  • Ahrefsで調べる
  • SEMRushで調べる

④カニバリゼーションの対処方法は下記の6点でした。

  • 何もしない
  • 記事の消去
  • 記事をまとめる
  • canonicalで対応
  • noindexで対応
  • タイトル・ディスクリプション・Hタグの重複改善

以上です。

カニバリゼーションを調べて対処するのは面倒ではありますが、SEO評価に影響するので頑張りましょう!

これからサイト設計をする人は、下記の記事も参考にしてくださいね。
この方法であれば、カニバリゼーションを防ぐことができます。

もちろん100%防ぐことはできないので、順位が安定しない場合は今回解説した方法で確認しましょう。

これからも、良質な情報発信をします。
それでは、次回の記事を楽しみにお待ちください。